薬剤師が地方に転職する際の7つの注意点

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薬剤師が地方に転職する際の7つの注意点

転職のメリット・デメリット

このコラムをご覧頂いている薬剤師の方の中には、「今よりもっと高い収入を得るため」或いは「親の介護等、家庭の事情のため」に、地方に転職することを検討するようになったという方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

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今回のコラムは、そういった方々の為に、『地方に転職する際の注意点』についてお話していきたいと思います。

落とし穴に要注意

ご存知の方も多いと思いますが、東京や大阪等の都市部と比較すると、多くの地方が慢性的な薬剤師不足状態に陥っており、中でも、薬学部や薬科大学のない都道府県はかなり深刻な状況です。

その理由は、単に人口や薬剤師の資格取得者が少なかったり、都会に比べて生活し難いということもありますが、他にも、大手チェーン調剤薬局の増加、ドラッグストアの調剤薬局併設化・・・等、様々な理由が考えられます。

そういった状況の中では、薬剤師不足に困っている調剤薬局や企業だけでなく、そういった調剤薬局や企業に転職希望者を紹介して手数料を稼ぐ転職支援会社(人材紹介会社)も、様々な好条件を謳って何とか薬剤師を確保したり転職させようとしていますが、実は、それらの誘い文句の中には裏があることも少なくありません。

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①高収入に要注意

一般的には、都市部よりも地方で働く方が多くの収入が得られると言われており、このこと自体は間違いではありません。

但し、一部では、その高収入が「見せかけだけ」という場合もあるようです。
例えば、基本給は高くてもボーナスがなかったり、転職後にほとんど昇給しなかったり、
残業代が出なかったり、時給は高くても勤務可能時間が短かったり、という事もあります。
面接時にしっかりと確認し、雇用契約書をきちんと交わすようにしてください。

②薬剤師の数に要注意

面接時には、「他にも薬剤師がいる」という話だったのに、実際に転職してみると、既にその薬剤師は辞めていたり、入れ替わるように辞めていってしまい、結局自分一人ですべての業務を行わなくてはならなくなったという話はよく耳にします。
また、そのような職場に転職してしまうと、辞める事も難しくなる場合が多いようです。
難しいかもしれませんが、出来る限り、事前の確認を行うようにしてください。

③仕事の量に要注意

「田舎だから・・・」と気楽に考えていると、痛い目にあうことも少なくないようです。
人口が少ないからといって、患者さんの数が少ない訳ではありません。
都市部よりも地方の方が高齢化は進んでいますし、田舎であればあるほど、病院や調剤薬局やドラッグストアの数は少なくなり、一箇所に患者が集中することも多いのです。
そうなれば、当然、仕事の量は多くなるので、残業や休日出勤を要請される可能性も高くなります。後になって、「話が違う」とならない為にも、面接時の確認と、雇用契約書をきちんと交わすようにしてください。

④交通の便に要注意

地方は都会に比べて公共の交通機関が整備されていないので、通勤に電車やバスを使う場合には注意が必要です。
「通勤に時間が掛かるのは仕方ない」と思われるかもしれませんが、通勤は毎日のことであり、予想以上に生活のスタイルや環境に影響を及ぼします。
あまり軽視していると、後になって後悔することになり兼ねません。
また、地方であればマイカー通勤の場合も多いと思いますが、当然、そうなると、交通事故や保険等の問題が出てきます。
特に、雪が多い地域や気温が低い地域は注意が必要です。

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⑤業種に要注意

地方はどこでも薬剤師が不足していると思っているかもしれませんが、病院や製薬会社への転職を希望している方は注意が必要です。
いくら地方であっても、病院や製薬企業の人気は高く、求人案件の数は多くありません。
地方で薬剤師不足に陥っているのは、その大半が調剤薬局やドラッグストアなのです。
また、大手チェーンの調剤薬局に転職したいという人も注意が必要です。
大手チェーンの調剤薬局は、日本全国に店舗を展開していますが、実は、出店しても利益が出せそうもないような本当の田舎には出店していません。
転職を検討している地域に店舗があるかどうか、事前の確認を怠らないようにして下さい。

※個人経営と大手チェーンの調剤薬局について詳細を知りたい人は、
 コラム「【調剤薬局】個人経営VS大手チェーン」をご覧下さい。

⑥ストレスに要注意

都市部でしか働いたことがない薬剤師が地方に転職すると、身体的にも精神的にも大きく負担が掛かることも少なくありません。
特に、身内や知り合いが一人もいないような地域に移り住んでしまうと、何かあっても周囲に相談できる人がおらず、強い孤独感を感じることも少なくないようです。
都会に比べて不便なことも多いですし、慣れない生活にストレスを感じたとしても、そのストレスを発散する場所も方法もないことだってあります。
また、人付き合いの方法も深さも都会と地方ではまったく違いますので、そういったことが苦手という人は注意が必要してください。

⑦転職支援会社(紹介会社)に要注意

地方への転職を検討する場合、求人情報の収集や諸手続きの代行やサポートを求めて、転職支援会社のサービスを利用する人も多いと思いますが、その際には、どの転職支援会社を選ぶかに細心の注意を払う必要があります。
安易に、会社の大きさや知名度で転職支援会社を選んでしまうと、転職に失敗することになってしまうのです。
自分が転職を検討している地域、どういったキャリアコンサルタントがいるのか等、しっかりと情報収集を行った上で、転職支援会社を選ぶようにしてください。

※もっと詳細を知りたい人は以下のコラムを参考にしてください。
コラム「薬剤師向け紹介会社の実態を知らずにサービスを利用してはいけません

地方に転職するメリット

これまでの内容を読んで、地方に転職することに不安を感じるようになった人もいるかもしれませんが、地方に転職するメリットも数多くあります。

・高収入

上記では、「高収入に要注意」と述べましたが、それは一部の調剤薬局や企業のことです。やはり、地方の調剤薬局や企業の給与が高いということに間違いはありません。
注意点をクリアし、地方に住む覚悟があるのなら、高収入は魅力的だと思います。

・住宅手当や補助

都市部ではほとんどありませんが、地方に転職すると、多くの場合、住居に対する優遇が受けられます。(社宅、家賃の全額補助、一部補助など)
引越しに掛かる費用と負担してくれる場合もありますし、中には、家具や家電付の社宅を無償で用意してくれるところもあるようです。

・お金が貯まる

やはり、地方で生活するメリットは、都市部に比べて物価が安いということです。
それに加えて、住宅に関する補助金もありますし、仕事の後に遊んだりするところもほとんどないような地方だと、お金を使う機会は確実に減ります。
実際に、お金を貯める目的で、一定期間地方で働くという薬剤師も数多くいます。

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・患者さんとしっかり向き合える

地方の場合、都市部に比べて顔馴染みの患者さんが多くなりますし、ある程度のペースで働ける職場であれば、一人ひとりの患者さんに対して、しっかりとコミュニケーションを取りながら対応することができます。
都市部の薬局で一人黙々と調剤作業することにウンザリして、もっと患者さんと向き合って仕事がしたいと思っている薬剤師の方にとっては魅力的な職場だと思います。

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一人で決めないでください

地方に転職する際の注意点と、転職するメリットはご理解頂けましたでしょうか?

自ら地方へ転職することを希望している人
やむを得ない事情により、地方へ転職せざるを得なくなった人

様々な人がいると思いますが、最後にもう一つだけ注意して欲しいことがあります。

それは、「地方への転職を一人で決めてしまわないでください」ということです。

家族がいる人
将来を約束したパートナーがいる人
家族全員で移り住むことを考えている人
単身赴任するつもりの人

特に、上記に挙げたような人は、家族やパートナーと納得いくまで時間を掛けて話し合ってから地方に転職するようにしてください。

何故、このような事を言うのかというと、実際に地方に転職した薬剤師の方々の中には、転職後に、家族やパートナーと揉めるようになってしまう方が多いからです。

収入を増やすことも大事でしょうし、それぞれの事情もあると思います。
時間がなく早急に決めなければならない理由もあるのかもしれませんが、転職後の生活環境や生活スタイルの変化、子供の教育環境等、将来をしっかりと考えた上で転職するようにしてください。

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この記事のコメント

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