薬剤師の面接の難易度が上がっています!【後篇】

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薬剤師の面接の難易度が上がっています!【後篇】

面接に受かる人はどんな人?

「面接で一番大事なことは、面接担当者に好印象を持ってもらうことであり、面接に受かる人は、意識的か無意識かは人によって違いはあっても、総じて、面接担当者に好印象を持たれるようなことを行っている」

【前編】ではこのように述べましたが、面接に望む人なら誰でも好印象を持ってもらいたいと思っているはずです。
しかし、現実には、高い確率で面接に受かる人もいれば、一生懸命に努力しているにも関わらず何回も面接に落ちてしまう人もいます。

いったい、この違いはどこにあるのでしょうか。

以下からは、高い確率で面接に受かっている薬剤師の方々の傾向と、採用側である病院や企業の複数の経営者や面接担当者から聞きだした本音や評価基準を元に、面接に受かる人とそうでない人の違いについてお話していきます。
これまでの面接に対する考え方や取り組み方との違いについて一考する機会にして頂き、参考に出来る部分があれば、是非、今後の面接に活かして欲しいと思います。

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面接に受かる人はココが違う!

○事前の準備に対する意識が違う

高確率で面接に受かる人の多くは、面接前の準備を非常に重視しています。

例えば、面接先の病院や企業のホームページをチェックするのは当り前のことですが、事前の準備を重視する人は、ホームページやネット上の情報だけでなく、知り合いの伝手等、出来るだけ多くの情報源から情報を収集するようにしています。
そして、単に情報を収集するだけでなく、その情報を元に、自分なりの考え方や意見等をしっかりと構築するようにもしています。

このように、しっかりと事前に情報収集を行っていれば、想定される会話や質問等に対して、自分なりの考え方や意見を確実に伝えられるようになりますし、その為のイメージトレーニングも本番に近い形で行う事が出来るようになります。

また、事前の準備を重視する人は、本番の面接のことだけを考えるのではなく、面接に申込んだ時点から、既に面接が始まっていると考えている傾向があります。
電話での会話やメールの文章は勿論のこと、いつ連絡が来ても大丈夫なように、日常生活にまで気を遣っているという人も少なくありません。

このように、事前の準備をしっかりと行うことは、本番の面接でも緊張することが少なくなり、自分の能力や個性を充分に発揮することが出来るというメリットがあるのです。

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○面接に対する考え方や心構えが違う

面接に望む多くの人は、「面接=自己PRの場」と考えているフシがあり、自分の能力や実績をアピールしたり自分を良く見せようとしていますが、高確率で面接に受かるような人は、変に気負ったり良い格好をしようとするのではなく、ありのままの自分をそのまま伝え、それで勝負しようとします。
(※表情、姿勢、態度、話し方、マナー等、最低限の常識は踏まえた上でのことです)

また、高確率で面接に受かるような人は、一つの面接に入れ込み過ぎるようなことはなく、仮に落ちた場合でも、「今回は縁がなかっただけ」「また次を探せばいい」「もっと良い職場があるかも・・」と、ある意味、気楽に構えている傾向があります。

真面目な人や真剣に転職活動を行っている人から見れば、納得いかない部分もあるかもしれませんが、「何としても受からないと・・」「もう後がないかも・・」「この案件は逃せない・・」といった気持ちや考え方は、過度な緊張を生み、面接時には弊害なだけです。

一方、心に余裕を持って面接に望むことが出来れば、それは態度や姿勢にも表れるようになりますし、会話もスムーズに行えるようになります。
つまり、高確率で面接に受かるような人は、無理して、面接担当者に好印象を与えよう等とは考えていないということです。

“面接で大事なことは、好印象を持ってもらうこと”と言いましたが、それはあくまで面接担当者の気持ち次第であり、勝手にコントロール出来るものではありません。
それでも、結果的に面接担当者に好印象を持たれるのは、自分を取り繕おうとしない姿勢や素直さが相手に伝わり、それが高く評価されてるということなのでしょう。

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○物事に対する見方や視点が違う

面接時に、自分の知識やスキルであったり、過去の実績や経験をアピールする人も多いと思いますが、高確率で面接に受かるような人は、自分が何をしてきたかということよりも、実際に就職した場合に、どのような貢献が出来るかを具体的に提示しています。

つまり、過去や自分ではなく、未来や相手に視点が向いているのです。

知識やスキルや実績や経験といったものは、重要な評価基準には違いありませんが、採用する側にとって最も重要視するのは、入社後にどのような働きをしてくれるかです。
このことを理解出来ているかどうかは、面接時の対応だけでなく、仕事に対する姿勢にも大きな影響を与えるようになり、採用の可否にも大きく関係してくるようになります。

面接先の病院や企業は、どのような目的で人材を採用しようとしているのか?
採用した人材に、どのようなことを求めているのか?
何故、そのような考えに至ったのか?
・・・・・etc

単に欠員の補充ということかもしれませんが、しっかりと将来を見据えた経営をしている病院や企業であるほど、そういったことをきちんと検討していますし、未来や相手に視点が向いている人ほど、こういった点を重視しているものです。
自分が伝えたい事や自分が聞きたい事だけに気を取られるのではなく、「もし、自分が採用担当者だったら・・・」と、相手の立場に立って物事が考えられるようになれば、面接時の対応、仕事に対する姿勢、面接担当者の評価等、あらゆることが変わってくるのです。

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○自分の言葉で話す

面接といえば、敬語の使い方や言葉遣いに気を遣ったり、悪い印象を与えないように言葉を選びながら慎重に話す人も多いと思いますが、そのような考え方から導き出された言葉や話し方では、自分の本当の想いを伝えることは出来ません。
どこかで聞いたような言葉、綺麗事にしか聞こえない主張、差し障りのない質問、何かの本に書いてあるような模範解答では、相手の心に響かないということは分かっているはずなのに、こと面接になると、多くの人が同じ間違いを犯してしまいます。

一方、面接に対する考え方や心構えの項目でも述べたように、高確率で面接に受かるような人は、ありのままの自分をみせることに抵抗がないので、変に自分を取り繕ったり良い格好を見せようとするのではなく、何事も自分の言葉で伝えようとします。
多少、敬語の使い方や文法が間違っていたりすることもあるかもしれませんが、それよりも、自分の想いを自分の言葉で伝えることが大事だと考えているのです。
綺麗な言葉遣いで流暢に話す人より、多少拙くても一生懸命に自分の言葉で何かを伝えようとする姿は、人間的にも温かみが感じられるものであり、当然、面接担当者にも好印象を持たれるようになるはずです。

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○コミュニケーション能力が違う

コミュニケーション能力が高いというと、話し上手な人や場を盛り上げるような明るい性格の人を思い浮かべる人も多いと思いますが、コミュニケーションとは、そのような単純なものではありません。
コミュニケーション能力が高いかどうかは、話し方や話の内容だけでなく、表情の動き、ボディランゲージ、返事や相槌の回数やタイミング、話を聞く姿勢、質問の仕方や内容・・・等、多くの要素から総合的に判断されるものです。

つまり、話が下手だったり、口数が少ない人であっても、コミュニケーション能力が高い人はいくらでもいるのです。特に、面接時において重要になってくるのは、相手の話を聞く姿勢です。

高確率で面接に受かるような人は、この話を聞く姿勢が優れている人が多く、自分が話したり主張したりすることより、相手の様子を観察したり、相手の話を理解することを重視している傾向が見られ、実は、多くの面接担当者も、そういった姿勢を重要な採用基準にしています。
何故、聞く姿勢や相手の話を理解することが重要なのかは、薬剤師の仕事内容を考えてみれば分かるはずです。

薬剤師が行う仕事には、調剤以外にも、患者さんの様子の観察や必要な情報の聞き取りという重要な業務があり、その為には、相手の話を聞くという能力が欠かせないものであり、このような能力は、患者さんの満足度を高めることにも繋がってきます。

また、高確率で面接に受かる人には、面接担当者を戸惑わせるような曖昧な表現や言葉遣いをしないという特徴もあります。
少しでも自分を良く見せようとする人は、悪い印象を持たれたくないが為に、曖昧な表現や言葉遣いで都合の悪いことを誤魔化すことがありますが、高確率で面接に受かるような人は、「出来る」「出来ない」「YES」「NO」を明確に伝えるようにしています。
このような、はっきりとした受け答えが出来る人は、「出来る」「YES」という一つの言葉にも、自信が感じられたり真実味があると判断されるようになりますし、素直な人間だと評価されるようにもなるのです。

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○自己責任の意識が高い

就職や転職活動だけでなく、生きている間には様々な問題やトラブルが発生することがありますが、高確率で面接に受かるような人は、何事に対しても自己責任意識の高い人が多いようです。

自己責任意識が高いということは、自分の選択や行動によって起こった結果に対して、自分でしっかりと責任を持つということです。
このような人は、仮に、面接に落ちてしまったり何かに失敗したとしても、しっかりとその原因を突き止め、反省し、修正する力を持っており、同じ失敗を繰り返すようなことはほとんどありません。
或いは、事前に聞いていた話と違ったり、情報の中身が間違っていたりということはよくある事ですが、自己責任意識の高い人は、それらを他人の責任にして必要以上に事を大きくするようなことはせず、最終的には、すべて自分の選択の結果だと割り切り、自分の力で出来ることだけに集中するという傾向があります。

また、何事に対しても自分で責任を取るという意識が高い人ほど、情報や他人の話は重要視しますが、それを信用し過ぎることはなく、分からないことがあれば、納得いくまで追求し続け、間違っていると思ったり違うと判断した場合には、自ら切り捨てたり断る勇気も持っています。
こういった姿勢や勇気というものは、言葉の端々や態度にも表れるものであり、面接担当者にも良い印象を持たれる要因となっていると考えられます。

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後は、貴方の努力次第です

面接に受かる人とそうでない人の違いはご理解頂けましたでしょうか?
上記の内容が、面接に受かる為の必須条件という訳ではありませんが、少しは今後の参考に出来るところもあったのではないかと思います。
ただ、項目によっては、本人の天性の資質による部分が大きいと感じたところや、真似をするのは難しいと思われるようなところがあったかもしれません。

しかし、上記に挙げた項目の大半は、考え方を変えたり努力次第で変えられるものであり、一部分を取り入れるだけでも、それなりの効果はあるはずです。

是非、今後の面接時に役立てて下さい。

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