薬剤師の面接の難易度が上がっています!【前篇】

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薬剤師の面接の難易度が上がっています!【前篇】

貴方のやり方で本当に大丈夫ですか?

「またダメでした・・・・・」
「せっかく面接までいったのに・・・・・」

最近、このような報告を聞く機会が増え、薬剤師の就職や転職の難易度が上がってきたことを益々実感するようになっています。

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薬剤師といっても様々な人がいますし、「この人はちょっと・・・」というような人が落とさるのは何となく分かりますが、以前であれば、何の問題もなく採用されていたような薬剤師の方であっても、面接で落とされることが増えてきたようなのです。
実際、相次ぐ診療報酬や調剤報酬の改定等によって経営環境が悪化したり、将来の見通しが厳しくなったことから、多大なコストが掛かる薬剤師の採用に慎重を期すようになっている病院や企業が増えているという話も、よく耳にするようになりました。

また、思うように転職出来ない薬剤師が転職市場に溢れ、条件の良い求人案件に多くの薬剤師が集中していることも、就職や転職の難しさに拍車を掛けていると考えられます。


このような厳しい状況の中で採用を勝ち取る為には、「面接」が非常に重要です。

せっかく希望条件に合う職場を見つけ面接に漕ぎ着けたとしても、面接で落とされてしまっては元も子もないからです。

基本的に、面接に漕ぎ着けたという事は、面接先が求める条件をクリアしたということであり、条件をクリアしていない人は、そもそも面接すら行ってもらえません。

採用する側にとってみれば、求めている条件を満たしているかどうかは、履歴書や職務経歴書を見れば分かりますから、後は、実際に面接希望者に会って、採用しても大丈夫かどうかを判断するか、複数の面接希望者がいれば、どの人が一番良いかを決めるだけです。
依って、面接を経て採用されなかったということは、知識やスキルや実績や経験が求められている基準に達していなかったのではなく、面接時の内容から、採用するに至らないと判断されたということになります。

つまり、どれだけ高いレベルの知識やスキルを身に付けていようと、どれだけ実績や経験を積んでいようと、どれだけ強い意欲があろうと、どれだけ人間的に優れていようと・・・・
肝心の面接で、担当者に「この人!」と思ってもらえなければ、絶対に採用を勝ち取ることは出来ないということです。

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面接で受かる為にはどうすれば良いのでしょうか?

「清潔な身だしなみを心掛けましょう」
「華美なアクセサリーや香水は控えましょう」
「携帯の電源は切っておきましょう」
「挨拶は、きちんと大きな声で行いましょう」
「相手に促されてから、着席するようにしましょう」
「姿勢良く、相手の眼を見て、しっかりと丁寧に受け答えしましょう」
「前の職場の悪口は言わないようにしましょう」
「前向きな志望動機を伝えるようにしましょう」
「事前に、想定される質問に対する答えや、自分が質問する内容を考えておきましょう」
・・・・・etc

薬剤師の方々に話を聞いてみると、これらのようなことが、面接の対策だという人が結構な割合でいます。

しかし、このような面接対策では、ハッキリ言って不十分です。
上記は、面接関係の書籍やネット上によく書かれている面接対策の方法ですが、このようなことは、面接どうのこうのという以前に、一人の社会人として最低限身に付けておくべきことであり、これらのことを実践したからといって、現在の厳しい採用競争を勝ち抜くことは出来ません。
面接に受かる為には、もっと違ったところに気を付ける必要があるのです。


今回のコラムは、面接についてお話していきます。

就職や転職活動を行っている薬剤師の方々を見ていると、面接の重要性を理解していなかったり、間違った姿勢や方法で面接に望んでいる人が多々見受けられます。

現在の厳しい採用競争の中で、面接で受かる為にはどうすればいいのか。
そのことについて、過去に面接に受かった薬剤師の方々の傾向だけでなく、採用する側である企業の経営者や面接担当者の意見を元に説明していきますので、是非、今後の役に立てて面接を上手に乗り切れるようになってください。

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知識やスキルや実績や経験が、面接時の武器にならない理由

就職や転職活動時の面接の重要性は既に述べた通りですが、薬剤師の方の中には、知識やスキルや実績や経験といったものこそが転職において最も重要なことであり、面接はそれらを伝える為の場に過ぎないといった考え方から脱却出来ていない人が数多く見られます。
確かに、薬剤師として思い描いているキャリアを実現する為には、人よりも努力して知識やスキルを習得したり、多くの実績や経験を積むことが重要なことに間違いはありません。
苦労して身に付けた知識やスキルや実績や経験であればあるほど、それを重視したい気持ちもよく分かります。

ただ、せっかく苦労して身に付けた知識やスキルや実績や経験も、面接に受かってそれを活かす場を得られなければ、それは、ただの宝の持ち腐れです。
どれだけ素晴らしい理想を描いても、どれだけ苦労して知識やスキルや実績や経験を身に付けたとしても、肝心の面接に受からなければ、何の意味もなくなってしまうのです。

また、知識やスキルや実績や経験といったものが、面接時では、それほど大きな武器にはならないことも少なくありません。

その理由は、以下の2つです。

一つは、大きな差別化の要因にならない(なり難い)ということです。

・かなり専門的な知識やスキルで、他の薬剤師にはない圧倒的な実績や経験があるか
・患者さんを大幅に増やした等、一般的な薬剤師にはないような実績や経験があるか

このように、他の薬剤師と大きな違いでなく、単に、「○○○の資格を持っている」「○○科目で○年の調剤業務経験がある」「管理薬剤師の経験が○年ある」・・・等では、現在の厳しい採用競争において、ライバルに圧倒的な差を付けられなくなってきています。

ライバルと大きな差を生み出せない以上、それは武器にはなり得ません。


もう一つの理由は、採用基準が以前とは変わってきたということです。

以前のように、超売り手市場で、薬剤師の採用に困っている病院や企業ばかりだった頃には、多少コストが掛かったとしても、「薬剤師資格さえ持っていれば・・・」ということもありましたが、そのような時代は既に終わりを迎えつつあります。

薬剤師同士の採用競争が激しくなっている現在では、知識やスキルや実績や経験といった、本人のヤル気次第で後からいくらでも身に付けられることよりも、「自社に合っているか」「どれだけ長く働いてくれるか」「人間性は・・・」といったことを重視する病院が企業が増えているのです。

また、薬剤師の採用にはかなりのコストが必要になりますから、経営状況が厳しい病院や企業にとっては、経営上の大きな痛手となる採用の失敗は絶対に避けなければなりません。

そういった意味でも、能力が高くてもいつ辞められるか分からない薬剤師より、多少能力が劣っていたとしても、自社に合っていそうだったり、長く働いてくれそうな薬剤師を採用する傾向にあるのです。

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面接で大事なことは一つだけしかない

「貴方は、面接で一番大事なことは何だと思いますか?」

自分の想いを伝えることですか?
自分の能力をアピールすることですか?
雇用条件や業務内容等の確認をすることですか?
自分を良く見せることですか?
大きな失敗をしないことですか?
・・・・・etc

人によって答えは違うと思いますし、上記に挙げた何れも大事なことだと思います。

ただ、過去に面接に受かった薬剤師の方々の傾向や、採用側の経営者や面接担当者の意見から導き出された結論は、たった一つだけしかありません。

それは、
面接で一番大事なことは、相手(面接担当者)に好印象を持ってもらうこと。
これだけです。

面接に受かる人は、意識的か無意識かは人によって違いますが、総じて、面接担当者に好印象を持たれるようなことを行っています。

そして、これこそが、知識やスキルが劣っていたとしても、実績や経験が少なかったとしても、それらのハンデを乗り越えて採用を勝ち取る為の最大の要因になっているのです。


「面接で好印象を持ってもらう!?」
「そんなことは当り前!」

そう思いましたか?

しかし、実際には、それが出来ていない薬剤師の方は非常に多いです。

好印象を持ってもらうということは、それほど簡単なことではありません。

しかも、それが面接である以上、目の前の面接担当者に、「高い給料を支払ってでもこの人を採用したい」「この人と一緒に働きたい」「この人なら・・・」、そう思ってもらえるほどの好印象を持ってもらう必要があります。

単に、「きちんとしている」「しっかりしている」程度の好印象ではダメなのです。

貴方は、「私は相手に好印象を持ってもらえている!」そう自信を持って言えますか?

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【後編】では、
「どうすれば、面接担当者に好印象を持ってもらい、面接に受かるようになるのか?」
この疑問に対する答えとして、
『面接に受かる人とそうでない人との違い』について説明していきます。

これを読むだけでも、面接に対する考え方や、面接に望む姿勢が変わるような内容になっていると思いますので、是非、続けて読んでみてください。

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